１、土地や建物の不動産に関する個々人の権利は、その内容を法務局にある登記簿に記載して、明らかにしておかないと社会的に認められないことがあります。たとえば不動産を買ったときは自分の住所氏名などを新所有者として、登記しておく必要があります。人にお金を貸してその担保として借りた人の土地や建物に抵当権を設定したときは、その抵当権の内容を登記して、社会的に明確にしておかなければなりません。それらの手続きを怠って第三者がその不動産を取得して先に登記をすませると、第三者の権利の方が優先して、自分の権利は否定されてしまいます。

２、また、株式会社や有限会社、さらには各種特別法人などもその組織の明細を登記により社会に公表して、それらの法人と取引をするものが確認できるようにしておかなければなりません。

３、これらの登記に関する手続きを代理するのは、司法書士の仕事です。

１、社会生活を営んでいるといろいろな法律上の問題が発生します。たとえば、お金を貸したが期限が来たのに返してくれないとか、土地を借りて家を建ててすんでいたが、急に明け渡しを請求されて困ったとか、そのほかにもいろいろあるでしょう。これらの問題に泣き寝入りしないためには、現在の法治国家では裁判所に申し立てて、その救済を仰ぐこととなります。

２、家事調停、借地借家調停などの調停事件、訴訟事件のほかに、強制執行手続きなど、それらのいろいろな申し立て手続きのための書類をみなさんに代わって作成するものも、司法書士の仕事とされています。